ITに苦手意識がある人ほど、システム開発の外注に不安があると思います。発注元に必要なのは論理的思考であり、IT知識は必須ではありません。

理想的なのは、極小な規模の発注を事前にして、能力や相性が見極めることです。

外注先窓口(以下、担当者)と意思疎通が難しいと、スムーズに開発ができないため、まず担当者チェックしましょう。

  1. 合理的(因果関係・論理性)な説明ができない
  2. 発注者が分からない専門用語を使う
  3. 議事録なし

一つでも当てはまるなら、他の業者を探すことを勧めします。上記は基本中の基本ですから。

パソコンのキーボード

理解できるまで質問する

「ITに詳しくないから」と業者に遠慮することは損失につながります。詳しくないから外注しているわけですから、理解できるまで質問しましょう。

例えば、家を建てるとき、建築工学を全く知らなくても、使い手としてリクエストします。そこにトイレは作れない、ということがあれば、理に適った理由を説明されます。

議事録は、受発注お互い認識のズレがないかをチェックできる重要なツール。書き方は概要で箇条書きで十分なので、この手間を省くことはあり得ません。

業者を客観的に確認する

重要なシステムほど著名な企業またはグループ企業に依頼することをお勧めします。社歴も大切。

「しくじったら廃業」「企業ブランドに傷がついたら社名を変える」を気軽にできる企業に緊張感がなくても不思議はありません。

また、瑕疵担保責任を負うことができる企業体力があるか?もチェック。万が一、システム欠陥で損失が発生した場合に、損失補填の支払い能力がある企業規模でなければ責任すら負えません。

その実績はほんと?

業者のホームページに載っている実績は一部だけを請け負っている可能性があるため、どのような業務実績があるかは確認しましょう。

その業者の過去の納品先・発注元に、システム使い勝手や業者対応力の評価を聞くことができたら理想的な業者チェックになります。この調査を業者が拒むことはしないはずです。

見積書のチェックポイント

各々の作業内容、その費用が伝わるか?

各フェーズ(作業単位)ごとに分けて記載されているか?もしくは、作業工程や流れを発注者が理解できるように工夫されているか?

分かりにくい見積書や提案書を作るシステム業者は能力不足の可能性が高いです。システムは、使う人のために作るものですが、見積書すら相手に伝わらないようでは話になりません。

システム要件が入っているか?

作ろうとしているシステムが機能するため何が前提条件(パソコンOS・ネット接続必須・開発言語・DBなど)だかシステム要件として明記されているのが当然です。

この点については専門知識がないと判断できないので、医療でいうセカンドオピニオンと同じように、第三者のエンジニアにシステム要件がすべて書かれているかチェックしてもらうと良いでしょう。

専門家はマッチングサイトで見つけることができると思います。ポイントは開発業社と利害関係がないアドバイザーであることです。

システム要件により運用費がかかる可能性あります。また、社内のシステム要件に合うか確認が必須です。