画像仕様に書いてある「ピクセル」と、これに関わる「ラスター」についてガイドします。

例えば、SNSのXではプロフィールに設定できる画像について次のように書かれています。

プロフィール画像(推奨サイズは400×400ピクセル)

X 公式サイトより

ピクセルとは、最も小さい四角い画像のことです。

写真データを拡大するとピクセルを確認できる
写真もピクセルで表現される(Photoshopで拡大)

ピクセルとは、最小の四角い画像

ピクセルとは、ラスター画像を構成する最も小さい四角。

ラスター画像
ピクセルで表現する形式。JPEGやPNGなどネット画像のほとんどを占める。

1ピクセルで1色を表現します。3×3ピクセルなら9色表現できる訳です。

四角による構成であっても、丸や斜めを描けるのが面白いところ。

四角以外の形状をギザギザに見せないため、周辺をぼかす(スムージング)ことをします。これをアンチエイリアスといいます。

下図のとおり解像度を落とすと、わかりやすいのではないでしょうか。

高解像度のイラスト
低解像度のイラスト
イラレで描いた黒猫
高解像度のイラスト

長さの単位に使われる

画像データやデバイス解像度の長さの単位に「pixel」「px」が使われます。

アップロードする画像が小さすぎる(低解像度)と、ぼやけてしまいます。原因はサイズが足りず、スムージングされるためです。

ちなみに、初代iPhoneの画面は「480 x 320px(163ppi)」、最新のiPhone16は「2,556 x 1,179px(460ppi)」です(ppi:1インチあたりのピクセル数)。

物理的なサイズとともに、精細さ(ppi)もアップしています。

そのため、スマホでも印刷物のような滑らかな表示になりました。

画像の大きさを調べる方法

画像データの縦横の長さ・キャンバスサイズを調べる簡単な方法は、ファイルブラウザ上で、当該ファイルを選択することです。すると右側に表示されます。

もし表示されなかったら、下の方法を試してください。

  • 【Windows】
    右クリック→[プロパティ]→[詳細]
  • 【Mac】
    右クリック([control]+クリック)→[情報を見る](大きさに記載)
  • 【iPhone】単位は非表示
    アプリ《写真》→画像表示→画面下の[i]をタップ

ラスターとベクターの使い分け

画像データは2つに大別されます。

  • ラスター(別名:ビットマップ)
  • ベクター(別名:ベクトル)

猫のイラストは、ベクターで作図しました。その後、ラスターへ書き出し、このページへ載せています。

ベクターは微細な形状調整や再編集がしやすく、ラスターは軽くネット掲載に向いている、というそれぞれの特長があります。

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