ホームページの新規制作やリニューアルする前に、企画を整理することが重要です。
フリーランスやホームページ制作会社への依頼、または自作のどちらでも、事前に明確することをお勧めします。
なお、日本では「ホームページ」「Webサイト」「サイト」は、同じ意味と捉えて差し支えありません。
企画書に載せる項目
企画は書類にまとめます。
明文化することで、意思共有ができるためです。また、気づきや反省・改善(PDCA)に役立つので、一人で制作するケースでも有効だと思います。
企画書はホームページ制作についてのプロジェクトの定義ともいえます。
制作の規模によりますが、大仰な企画書より、A41枚で簡明な方が好ましいでしょう。分厚い企画書だと、明文化を後回しにしたり、読まない人が多かったりして、使い物になりません。
書式に特に決まりはないです。弊所では調査の後に、少なくとも次を検討します。
- 目的(KGI)
- 何を伝えたいか?何をして欲しいか?何に役立ちたいか?
- ターゲットユーザ
- 主に誰に対してか?
- 目標(KPI)
- 目的を達成するため、何が必要か?(例:閲覧数・問い合わせ数)
- 掲載内容
- 目的や目標を達成するため、何を載せるか?
目的が明確になっていないと、コスパの悪いホームページ制作になってしまいます。
もしかしたら、無料サービスで目的を達成できるかもしれません。また、FAQを載せた1ページだけのホームページでもアリでしょう。
ホームページは必要に応じて増強できる点がメリットです。
目的や目標は階層があった方が伝わりやすいことがあります。例えば、事業目的とホームページの目的、これらを実現する第1目標、それを実現するための第2目標など落とし込んでいく方法です。
ターゲットユーザを決める要素
ターゲットユーザのタイプ・属性を絞ります。これにより、適切なコンテンツや表現を決めやすくなります。
- 性別
- 年齢層
- 地域
- 職業
- 年収
- 趣味
より具体的にどんな生活を送っているかを想定するペルソナという手法もあります。一般的に書式は、ターゲットユーザは箇条書きで、ペルソナは小説のような文章です。
誰に対してのホームページか?がイメージできることが重要です。
目的と目標の違い
これらは混同しがちですが、次の有名なフレーズを読むとはっきりします。
目的は、パリ(占領)
目標は、フランス軍(打破)
「目的」を達成するために、その手前・目的へ誘導することは何か?という観点で「目標」を決めます。
目標は数値でチェックできる設定が望ましいです。
- ネタ記事(ブログ)を〜%増やす
- 閲覧数(PV)を〜以上にする
- フォーム問い合わせを〜件増やす
ユーザ視点で掲載内容を決める
ホームページ掲載内容は、ターゲットユーザ視点で発想します。予想した質問や欲求の回答になるページは有効です。
その後、それぞれのページを行き来しやすいように内部リンクをします。このサイト構成も重要ですが、制作後半に行います。
まずは、ページ単位に拘らず内容を検討しましょう。
なお、制作が進むにつれて、提案する人や制作者が増えて迷走することがあり得ます。そんな時に、企画書は軌道修正ツールになります。
まとめ:企画書作成のメリット
- 意思共有できる
- 気づきや反省・改善(PDCA)に役立つ
- 本質に立ち返ることができる