《BOOX Nova Air C》を購入しました。電子ペーパーの7.8インチAndroidタブレットです。電子ペンが付属する2022年4月発売の商品。
この記事の写真は、端末のバックライトOFFにして撮影しています。電子ペーパーは外光だけで画面を見られることが特長です。
追記:後継機 BOOX Tab Mini C
同じ画面サイズの《BOOX Tab Mini C》が、2023年7月に発売されました。
前モデルのカラー電子ペーパーより、バッテリーを多く備え、カラー表示が150dpiへ向上しています。
価格差があるため、用途によっては当レビューの《BOOX Nova Air C》の方が良いかもしれません。値段が気にならなければ、新製品が良いでしょう。

屋外でも見やすいAndroidタブレット
Kindle Oasis を買ってから、電子ペーパーが大好きになりました。太陽光だけで読めるから。それと、発光しない、または光量の少ないことが落ち着きます。
電子インクで表示される電子ペーパーは、液晶や有機ELより目が疲れない、と評価されています。確かにそんな気がします。
ただし、iPadなどと比べデメリットはあります。それは、残像が出ることがある点と、ほとんどの製品が白黒表示なこと。
読書とライティング用に買う
電子ペーパーなのに4096色を表示できるのが《BOOX Nova Air C》の特長です。
この発色数を多いと感じるかもしれませんが、写真データ(JPEG)は1670万色ですので、カラー表示としては不十分です。
それでも、色がつくメリットを感じて購入しました。
私の使用目的は主に4つ。
- 文書作成
- Webアプリの利用(WordPressやGoogleアナリティクスなど)
- Kindle本の読書
- ニュースアプリの閲覧

BOOX Nova Air Cの仕様
日本語入力に Gborad をインストールしたり初期設定にやや手間がかかります。一方、カスタマイズ性が高い点はプラスポイント。
後述する電子ペーパーの弱点を、回避しやすいUIになっています。
画面サイズ | 7.8インチ |
---|---|
基本ソフト | Android 11.0 |
接続端子 | USB-C |
重さ | 300g弱 |

カラーは、わら半紙に印刷したみたい
《BOOX Nova Air C》の発色は、パステルカラーのような抑えた色味。わら半紙に印刷したような感じです。個人的には、味があって好印象。
けれど、色の差がわずかな画像は、見分けがつきません。むしろ白黒の電子ペーパーの方が有利でしょう。
例えば、Googleマップは、濃さなどを調整すると見やすくなります(上図)。
精細さは、白黒表示の端末より劣る
ネックなのは構造上、カラー表示の層によって、画面の鮮明さが落ちること。ザラザラの保護フィルムを貼った感じです。これはYouTubeで観たレビュー動画では分りませんでした。
このように弱点のあるカラーですが、メリットは享受できます。
色がついていると、Webサイトや書面で注目したいところが見つけやすくなることです。また、図説や集計グラフなど色に意味を持たせた資料を理解できます。
2つの不満
使用して数か月してみての不満は、バッテリーの持ちの悪さ(後継機では解消)。
4時間程度で50%消費しています。しかも、2時間はバックライトを消しています。ダウンロードが多かったせいかもしれませんが、バッテリーに不安があります。
ただし、Wi-Fiがない環境での読書では、バッテリーの減りは少ないように感じました。
もう一つは、処理能力の低さです。ビューワーと割り切っても、少し物足りないです。
この辺り、後継機の《BOOX Tab Mini C》は、GPUを搭載したので気になります。
スクロールがスムーズで残像が少ない
実は Kindle Oasis は、Webサイトを見られます。でも、スクロールすると、かなりもっさり、カクカク。
それに対して、BOOX Nova Air C はスムーズ。英語ですが、分かりやすいYouTube動画を上に貼り付けました。
残像も少ないです。気になるときは、リフレッシュモードを変えたり、実行ボタンがあります。
購入目的だった一つ、Googleアナリティクスもスクロールは問題なしです。Kindle本も大丈夫。

外付けキーボードでポメラ的に
残像が気にならず、スクロールや入力反応の速度も問題ないので、ポメラのような使い方もできます。
- ポメラ
- 文書入力に特化した専用端末
電子ペーパーだから、公園の野外テーブルでライティングできます。
使用アプリは、Google ドキュメント。オフラインでも保存可能です。
設定を変えると、外付けキーボードのBluetooth接続中はソフトキーボード非表示にできます。
ソフトキーボードを非表示にする方法
- [設定]をタップ
- [言語]をタップ
- Onyxキーボード横の[歯車マーク]をタップ
- [物理キーボードが〜]をタップ

まとめの私見
私にとっては、iPadと比較してコスパは悪くない印象です。この記事では言及していませんが、入力ペンが付属していて手書き記録ができます。
ただし、動画を見るには全く向きませんし、電子ペーパーの長短を理解した人でないと後悔するでしょう。
要望としては、生活防水。野外で使うので、対応していると安心できます。また、Kindle端末を使ってから、入浴中の読書をするようになりました。
こういった発展途上な製品ですが、「よくぞ生産してくれた」という感想です。Webサイトやニュースアプリを、電子ペーパーで読めるのは大きなメリットでしょう。
棒グラフなど、色がないと判別つかない資料があり、こういったときカラーでよかったと感じます。
カラーの必要性がないなら、白黒表示の BOOX NovaAir2が良いと思います。
Kindle Oasisは手放せなかった
同商品を買えば、《Kindle Oasis》を処分できると思っていましたがダメでした。理由は次の《Kindle Oasis》のメリットがあるためです。
- 充電池が長持ちする
- 防水なので風呂場でも読める
- 物理ボタンがある
「3.」については、BOOX Nova Air付属カバーを装着することで同じ状態になりますが、重くなります。
物理ボタンがなくても、タップでページ送りできますが左右それぞれ位置が決まっています。そのためずっと片手で読書できません。