FUJIFILM X-Pro3は、レンズ交換式のカッコいいデジカメ、APS-Cミラーレス。主な特徴は、OVFと隠し背面液晶です。
- APS-C
- イメージセンサーの一つの規格
- OVF(Optical View Finder)
- レンズを通して見ることができるファインダー(覗き窓)
レトロな見た目ですが、使いやすさを兼ね備えています。個人的にX-T5のようなファインダー部分が盛上がっているデザインより好み。バッグに入れやすいのもメリットです。
購入して半年が経ちました。レビューします。
生産終了、後継機未定
残念ながら、2023年1月に販売終了しました。売れ残りを高く買うか、中古を手に入れるかになります。
2024年10月現在、X-Pro3を含め富士フイルムの中古ミラーレスは過去にないほど高額になっています。そのため、今は買い時とはいえません。
そろそろ後継機(X-Pro4?)の発表がされても良さそうですが、まだ噂すらないようです。
なお、ファインダーレスの《FUJIFILM X-M5 》が2024年11月下旬発売と発表されました。
光学式と電子式を切り替えできるファインダー
本機はファインダーを覗いて被写体をとらえることに特化されています。
通常、ミラーレスのファインダーは、映像で確認する電子式(EVF)で、例えるなら、小さいテレビを覗いている感じです。
一方、X-Pro3 はEVF(電子ファイター)とOVF(光学ファイター)を切り替えられます。さらに、OVFの右下に小さくEVFを出せるERFがあります。マニュアルレンズでもピントを合わせるときに便利。
どのファインダー表示でも、露出をチェックするヒストグラムを表示可能。OVFでは明るい状況で見えないことがありますが、指で遮ると確認できます。
OVFを選ぶメリットはEVFより目が疲れない感じがする点でしょうか。私はシャッターチャンスをしばらく待つ場合はOVFにします。
実用的なのはEVFです。しかし、撮影は気分が大事なので、私にとってこのOVFは無駄ではありません。
なお、X-Pro3のOVFは、交換レンズがとらえる景色ではない2眼式のため視差があります。
隠し背面液晶・Hidden LCD
X-Pro3 の背面はサブ液晶(下写真)です。これを開くと3.0型の液晶が現れます。Hidden LCD と名づけられています。
背面液晶で撮りたい人にとっては、とても面倒な機構です。一方、ファインダーを覗いて撮る人には好評で、アマゾンの製品レビューも星4.0を超えています。
個人的には、撮影後確認の頻度が少ないので、思ったより不便は感じていません。また、背面液晶が開きやすいので、ローアングルの際にはチルト式より使いやすいです。
ただし、背面液晶は壊れやすいようです。詳しくは「FUJIFILM X-Pro3の欠点、私の液晶モニター“も”壊れた」に書きました。
サブ液晶の実用的な設定は?
背面には設定や状況が分かるサブ液晶があります。表示項目はカスタマイズできます。
私は次を選んでいます。
上4段の表示項目
- 撮影枚数
- 録画時間
- 動画モード
- (なし)
下4個の表示項目
- フィルムシミュレーション
- ホワイトバランス
- ダイナミックレンジ
- バッテリー残量表示
なお、「クラシック」にすると、往年のフィルム箱を模したデザインを表示させられます。
作例を載せた記事
FUJIFILM X-Pro3の作例は『たまプロ新聞』でご覧いただけます。写りに関しては、他のXシリーズとの違いは感じていません。
私は、ほとんどフィルムシミュレーション(色モード)を「ASTIA」にしています。ときどき意図があるとき「クラシックネガ」や「ACROS」を選ぶこともあります。